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お買物ファイル012 郷土研究雑誌

2007年07月23日
想いに満ちている町

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青森で店を聞いたり、道を聞いたりしたら、ほぼもれなくの人が、親身に教えてくれるうえ、
教えてくれた店が開いてるかどうか、電話してくれたり、
歩くと遠いから、車に乗せて行こうと言ってくれたり。

ただならぬ親切さに、深く恐縮し、そのやさしさに胸打たれる。


「困っている人を見ると、何かしてあげたくなる」というのは、
厳寒の地であり、助け合わなければ冬が越せない、生きていけない気候風土によるものが大きいのかもしれない。
北の国の人たちは、「命は明日をも知れぬものであり」といった一期一会のような意識が、南の国の人よりも強いのかもしれない。
そんな青森の人たちの私情を、あちこちで見つけた。



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駅の待合室の椅子には、お尻が冷えないようにかな?全部の席に座布団が置いてある。
よく見ると、市販のものではなく、誰かの手作り。
木綿のわたが、きっちり入っていて、固めだけど熱が逃げない親身な作り。
腰掛けると、温かい私情がお尻から伝わる。



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寒い冬に、雪や冷たい風が入ってこないように、犬小屋の入り口には、板戸が打ち付けら、最小の出入り口になっている。
屋根は、積もった雪が落ちやすいように、スレートの波板が二重に乗せられている。
だいたいどこの犬小屋も、こんな風に飼い主の改造が加えられていて、
ワンコらへの想いが見える。



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地蔵信仰が昔から盛んな青森県。
お地蔵さんは、神社やお寺以外にも道端に点々とある。
お地蔵さんたちも、雪や風が寒かろうということで、こんな一戸建てにたたずんでおられる。
そして、どこの地蔵さんたちも、こんなふうに、着物や帽子をまとっておられる。
ただ、野球帽のお地蔵さんと出会った時には、少々怖かった。
死んだ子どもに見立てている、そんな想いが伝わってきたから。

執筆者: クラコバ総裁/矢野菜穂