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十六踏み目 住吉宮(基肄城水門跡)

2007年07月27日
金ぴか狛犬
sumiyosiguu1.jpg 基肄城跡を歩いていると、にわかに雨が降ってきた。ドドドォと。
 山道は一瞬にぬかるみ、影がしみ出たように木々の緑が濁っていく。ひとまず巨木の下で雨宿りしたが、全身ずぶぬれに。山道を下りながら、寂しさと不安で涙がこぼれた。久しぶりに泣いた。だれも見ていないのを幸いに、ホロホロと涙をこぼしながら歩いていると、目的地の水門にたどり着いた。
 狛犬が金歯を剥いて、ボクを笑った。



 基肄城は、7世紀後半、峻険な斜面とすり鉢状の頂上付近の地形を利用して建設された朝鮮式山城だ。地形を、土塁や石垣で補強して立て籠る。
 唐や新羅の軍勢を引き受けてろう城して、釘付けにし、大宰府や近畿の朝廷軍と挟撃する。そんな防衛構想の城なんじゃないかと、ボクは想像する。
sumiyosiguu2.jpg 水門跡には石垣が残り、その写真をどうしても撮影する必要があったのだ。

 この水門の前に「住吉宮」があった。住吉さんは、海神で水に関わる神さんだ。そういえば、住吉大社にお詣りした時も、突拍子もない雨にやられた。ったくもう。いたずらはよしてくださいよ。

執筆者: 高野龍也
高野龍也 1971年福岡市生まれ。
印刷会社営業から、地元出版社勤務、フリーペー パー発行などを経てフリーライターに。2001年から3年間、某紙 企画で九州各地を取材して放浪。市町村単位で150市町村を踏破。 2005年10月よりペーパーカンパニーに参画。現在も紙面、企業広報紙、ホームページなどにて執筆。趣味は、写真を撮ること。パイプおよび喫煙。散歩。
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