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十九踏み目 天安河原宮

2007年07月29日
あえて天安河原宮

yasukawahara1.jpg 高千穂に来ると、ホッとする。神話の故郷というのが高千穂のキャッチフレーズだが、ボクにはむしろ「正しい山里」という感じ。ところどころ、神々の匂いみたいなものを強烈に意識させるところがあるが、それはもう、住民の方々の努力としか言いようがない。
 神様や神話をウリにして、みんなで喰っていく。神様で商売するのは不謹慎ではない。これも、信仰の一つの形だとボクは思う。
 そんな高千穂で好きな場所の一つが、天安河原である。



 天岩戸神社の背後に岩戸川の美しい渓谷が隠れている。一帯を天安河原(あまのやすがわら)で、そこは八百万の神様が集った場所とされている。

 ことの発端は、スサノオミコトの乱暴(田んぼを壊したり、糞尿まき散らしたり、生皮をはいだ馬を天井から投げ入れたり)に怒った天照大神が、天岩戸といわれる洞窟に逃げ隠れたところからはじまる。この世は真っ暗闇に包まれ、良くないものがウヨウヨと出てくるようになり、これはイカン! ということで、日本初の「引きこもり対策会議」が天安河原に招集された。

 そこで、取られた作戦は、天岩戸の前でお祭りをして、気になって仕方なくなった天照大神が、岩戸の隙間から顔をのぞかせた瞬間に、この世に引き戻そうという素敵なもの。
 アメノウズメのストリップに、酒をかっ喰らった八百万の神様がヤンヤ。案の定、天照大神は…。

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 天岩戸神社の西宮には拝殿しかないが、本殿にあたるのが「天岩戸」。拝殿の背後、岩戸川の対岸にある洞穴のこと。以前は、宮司さんにお願いすれば対岸に渡り、解説付きで間近で見ることができたが、今回訪問した時は通行止めになっていた。

 この拝殿から500mほど上流のところに、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)があり、その洞窟の薄暗がりに天安河原宮が鎮座まします。

執筆者: 高野龍也
高野龍也 1971年福岡市生まれ。
印刷会社営業から、地元出版社勤務、フリーペー パー発行などを経てフリーライターに。2001年から3年間、某紙 企画で九州各地を取材して放浪。市町村単位で150市町村を踏破。 2005年10月よりペーパーカンパニーに参画。現在も紙面、企業広報紙、ホームページなどにて執筆。趣味は、写真を撮ること。パイプおよび喫煙。散歩。
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