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Amazon.comの原始的ビジネス考っ。
Amazonが7月23日に発表した4-6月期(同社第2四半期)決算によると、純利益が前年同期比約2倍増となり、市場予想を上回った。また2008年度業績見通しの引き上げも発表され、4-6月期の純利益は1億5,800万ドルとなった。前年同期は同7,800万ドルであるから、およそ2倍。売上高は41%増の40億6,000万ドル。
この業績の伸びを支えているのは、会員制送料無料サービス「Amazonプライム」。
昨年の6月には、Amazonジャパンでも開始されたサービスで。1回の購入額が1,500円未満の場合、300円程度の配送料を徴収しているが、年会費3,900円をあらかじめ支払った会員には購入金額に関わらず、配送料は無料というもの。しかも、通常は別途、350円を徴収する当日または翌日配達の「お急ぎ便」も使い放題で、これについても無料となる制度である。
当初、米国と日本とでは国土面積も実店舗の数も大きく異なり、ご近所に多くの書店が存在する日本では、この配送サービスの事業への貢献度は低いなどと揶揄されたり。あの大規模な物流のバックオフィスの運営を、送料無料でどうやって維持するのかと、その英断に疑問を持たれたりもしたが・・・。Amazonジャパンでも、きっと売上げを底上げするサービスになると予測する。
以下は、Amazonを研究しているわけでも何でもないので、あくまで私見なのだが・・・
きっと、創業者兼CEOのジェフ・べゾス氏の頭の中には、将来的には、「会員制=年会費」をも取っ払った、とてつもなく単純で、純粋な商いが見えているのではないかと想像する。
一般的に流通は・・・
人間が、まだ共通の言葉も持たない頃の、
魚と肉を交換したり、
手作りで作った道具と野菜を交換したりする、
モノとモノの交換をはじまりとし・・・
その後、
共通の言葉が生まれ、
モノと等価値で交換できる貨幣が生まれ、
それらを流通させる商売が生まれ、発展していったと解説される。
しかし、この常識とされている商いの発展の経緯を
天の邪鬼に見てみれば・・・
モノの本当の価値より、余計に貨幣を手に入れたいから、
過大な広告費をモノの値段に積み重ねた。
より早く届けるための、物流費は、モノの値段に乗っかり、
買い手の負担をますます大きくしている。
合理的に発展してきたように見える流通ビジネスって、
消費者から見たら、本当は、非合理で、不条理なことばっかり。
原始の頃の、物々交換の方が、どれだけ消費者にとって合理的なことか。
原始の物々交換が、如何にして起こったかを考えてみると・・・
合理性や、市場経済的な視点のそれではなく、
もっとプリミティブ=原始的な欲求だったはずだ。
あの海で獲れているものは何だろう。
あの動物の肉はうまいのか。
隣の部族とは言葉は通じないが、何をやっているのだろう。
物々交換に至る手前の欲求は、
ただ知的欲求を満たすものではなかったかと思う。
知的欲求を満たすための「書籍」から始まった事実。
広告なしの「情報の交換」にモノがついてまわること。
配送費等の経済的負担をユーザーに課さず、純粋な取引に徹する戦略。
Amazonのビジネスは、原始の商いの起点に回帰している。
プリミティブであるからこそ、今後も、フリーな市場増殖を予感させる。
インターネットの普及による流通の発展は、
行き着くところ、
言葉の通じない国々の人達と「物々交換」を可能にする。
そうなると、求めるのは、経済合理や儲けだけではなく、
知的欲求や、文化や、憧れとなる。
その時にアマゾンの開かれたマーケットで流通する通貨は、
現在の価値とは違う「独自の通貨」が生まれるかもしれない。
太古の昔、原始の人達が、石で通貨を作ったように・・・。
Amazonの名前の由来は、
「アマゾン川は長さが世界2位の川の倍以上あり、ダントツで世界一」という理由にあると言われているが・・・
未開の地=アマゾンで行われているであろう「原始的商取引」をインターネットを活用して、この現代に再現したくてつけた企業名と解釈した方が、深いぃぃ話になるのではないだろうか・・・。
参考文献=「死と身体」内田樹