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鶏も卵も先じゃない。ディズニーのPRっ。

2008年08月11日

ディズニーって、素敵だぁぁぁぁ。
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「ニワトリが先か、卵か先か」の永遠の問いに、
科学的な結論が出たのは、2年前。
その決着をつけたのは、ディズニーだっ。
そこいらへんをちょっと深読みしてみる。



ニワトリが先か、卵か先か―。
学者から酒場の酔客まで悩ませ続けてきたこの“命題”に、
英国の遺伝子専門家と哲学者、養鶏家の3人が結論を下した。
その答えは「卵が先」。
2006年5月26日、英PA通信が世界に一斉に報じた。



ノッティンガム大のブルック・フィールド教授(進化遺伝子学)らによると、
生物が生きている間に遺伝物質が変化することはなく、
ニワトリ以外の鳥が途中でニワトリになることはあり得ない。
このためニワトリ以外の鳥が産んだ卵が、
突然変異でニワトリの特性を備えた卵になった、と結論づけたという。

何となくそんな気もしていたので、スッキリしたぁぁぁっーと思っていたら、
記事は下記のように続いた。




3人は、
映画「チキン・リトル」のDVDを発売するディズニーの依頼で、
この命題に結論を下した。 (ロンドン・岡安大助)



結局、このニュースは、
ディズニーの映画「チキン・リトル」のDVD発売のためのプロモーションだったのだ。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7845/index.html
鶏でもなく、卵でもなく・・・
「チキン・リトル=ヒヨコ」が先のニュースだった。面白いっ。



当時、このニュースは、私が住んでいる福岡の新聞にも載ったし、
YAHOO!!でもサイエンスのトピックに分類されていたりして、
そこはそれ、ディズニーの作戦勝ちということだった。



世界に同時配信されるニュースを、
ひとつの映画のDVD発売に合わせて発信させるとは、悔しいが、さすがだ。
ディズニーの映画のテーマが、国境など関係なく、
普遍的なものであることを感じさせるには、充分に効果がある。



このパブリックリレーション=PR手法が、さらに深いのは、
「鶏が先か、卵が先か」という二者択一の命題の答えが、
「科学的に何の意味もない=どうでもいい」ことが前提であり・・・
その後の、ディズニー映画の先に、
二者択一ではない全人類の問いを用意していることにある。
科学の明確な答えより、
人間の問いを大切にする思想が待っていることである。



ディズニーにとって、
パブリック=公を、リレーション=繋ぐのに一番肝心なのは、
「永遠の問い=議論の余地」なのだ。きっと。



ニワトリか、卵か・・・・。
この二者択一論議の肝心なところは、
「卵が先っ」という生物学的な答えではない。
生物的にひとつの個体は、生きてる間に突然変異なんてしないが・・・
人間や仕事は、何かをきっかけに、すごい突然変異をしちゃうものっ。
そういうときに、あれはどうやったんやろうねぇぇぇという時に、
持ち出す問いじゃないだろうかっ。



簡単に言うと、
人間って、面白いよねぇぇぇぇぇ・・・・
ヒトや仕事って、
議論の余地がいっぱいあるよねぇぇぇぇ・・・・の、言い換えだっ。



売上げも利益も追っかける。
量も質も議論する。
理想も現実もひっくるめる。
卵もニワトリもヒヨコも、同じ土俵にあげる。
そうすることによって、人間は、成長していく。
良い仕事というのは、前へ動いていく。



二者択一をキレイに選択していくのが良いのではなく、
二者を見据えて考えるっという行為こそが、肝心かなめだっ。
目覚ましい突然変異は、二者択一の議論の中では生まれないっ。
「どっちか」ではなく、「両方込みっ」。
示された矛盾に立ち向かうのが、
本来の企業活動であり、人生だと思うっ。



企業の目に見えない価値とは、
実績という答えを出し続けながら、
常に新鮮な疑問を提示することにある。
議論の余地を提示する不断の志向にある。



ディズニーが決着をつけた「鶏が先か、卵が先か」の先には、
愛やら、
勇気やら、
信頼やら、
人間の感動を生み出すための、
二者択一ではない新鮮で、永遠の問いが用意されている。
ディズニーのPR手法には、企業としての信条が組み込まれているっ。


そこが、文化価値的に脆弱と言われる昨今の日本企業とは違うっ。

執筆者: 中村修治/へそ社長