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リーマン負債総額64兆円。超ド級のバカシステムに学ぶ!
苦しいぞっ。リーマンっ。
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負債総額が64兆円っ。
リーマンブラザースの倒産は、その額まで、超ド級。
大きなアメリカンドリームの先には、超ド級のアメリカンな地獄もあったというわけだ。
サブプライムローンの不払いから始まった金融危機について、
難しい解説や今後の展望を語るほどの知識を持ち合わせてはいないが・・・
ブログ『内田樹の研究室』の最近の記事「アメリカの夢」を読んで、
何かしら頭を整理できた。学ぶべきものがある。
そこには、こういう指摘がされている。
サブプライムローンというのが今回の直接の火種であるが、これは要するに「払えない借金の証文」に「今は無理だが、未来の私には払えるんじゃないか」という「錯覚」によってハンコを捺させるシステムである。
「未来のオレ=ほんとうのオレ」は今のオレより「金がある」ということを信じることのできる人間だけが身の丈に合わない借金をする。
これは古今東西を問わず「借金の定法」である。
つまり、サブプライムローンというのは、現にたいへん低い社会的評価しか受けていない人たちを対象に、「あなたへの外部評価は不当に低く、ほんとうのあなたはもっと高い評価を受けて然るべきであり、必ずや受けるであろう」という悪魔の囁きをもたらすことで成功したシステムなのである。
これに、「あなたがローンで買った土地は価格が上昇し続ける」という「土地神話」が一枚噛むのであるが、これも「あなたがいま所有している土地の外部評価は不当に低く、いずれその本来の評価に達するであろう」という、外部評価と自己評価の「埋められるべき落差」という物語を前提にしている。
「身の丈に合わない借金をする人間」を生み出し続けることで利益を上げるシステムとは、「バカを構造的に備給し続ける」ことでのみ生き延びることのできるシステムだったということである。
合点である。
こういうシステムに歯止めをかけ、ちゃんとどこかでバランスをとるには、
「社会評価と自己評価にズレのない」ヒトか、
「社会評価の方が自己評価より大きい」ヒトの英断が必要なのだが・・・
それも、アメリカンなおおざっぱなドリームに飲まれていってしまった。
アメリカの人々の「未来のオレ」と「いまのオレ」の評価額のズレが、負債総額68兆円。
アメリカという国自体が常に妊んでいる、
世界からの外部評価と自己評価のズレが暴露された結果なのだ。きっと。
夢にお金がひっつくと、権力になる。
権力は、必ず暴走し・・・自滅する。
ドル神話の崩壊は、自己評価の肥大から始まっているのだ。
この問題は、「アメリカのお馬鹿さんっ」の他人事では、済まないっ。
「いまのオレは、ほんとうのオレじゃない」という想いは、誰もが持ってる。
だから、私達全員が、
バカを構造的に作る仕組みに飲み込まれるリスクを抱えている。
では、そのリスクを回避するためには、どうすればいいのか。
「自己評価」なんて信じない。
「外部評価」のためだけに、借金をしない。
やるべきことは、
「自己評価と外部評価」が、イコールになる努力をすること。
「自己評価」と「外部評価」の落差を埋めるためには、
まず、目の前に居る人への想像力をかき立て・・・
目の前に居るヒトのために智恵と言葉とを尽くすこと。
オレ的基準を捨てて、社会に挑むっ。
=「自分探し」を止めることっ。
=「みんなのオレ」になることっ。
簡単みたいだが・・・めちゃくちゃ難しい。
自分が作れる「社会の丈」に合わせた、「身の丈」になる。
「いまのオレは、ほんとうのオレ」だという原寸大の認識からしか、
ドリームのプロセスは立ち上がらない。
アメリカンドリームの言うところの、
「チャンスは、みんなに平等に与えられている」ことを否定はしない。
「チャンス」という夢を社会の下層に充満させることが
国家の施策であることも重要なことだとも思う・・・。
しかし、社会評価を伴わない、
自己評価だけを肥大させる「チャンス」の提示は、国を破綻させる。
「チャンス」とは、
肥大した自己評価によって、掴むものではなく・・・
「自己評価と外部評価」をイコールにするような努力の過程に降ってくるものだ。