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株価急落・・・こんな時こそ本屋へ行こうっ。

2008年10月08日

急落じゃ。暴落じゃ。
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人間は平等には、生まれてこない。残念ながら。
生まれながらにして差がついているから、面白くなるのが人生だと思う。
ひとつだけ平等に与えられているものがあるとしたら・・・
それは、「時間」である。



その時間の使い方ひとつで、生まれながらの差は、埋めることができる。
意識ひとつで、時間は止めたり、その速度を調整することができる。



「リーマンショック」に揺れたニューヨーク株は、米同時テロ直後以来の大暴落となった。
世界各地で短期金融市場で資金を出し渋る動きが広がった。
原油価格も下落。
世界中のマネーは一斉にリスク資産から逃げて「安全」へと動いている。
FRBや日銀は市場に大量の資金を供給し、なんとかパニックを防ごうとする。
「信用恐慌」の始まりだ。



お金や経済の話になると、世界が「同じ時間」で動き出す。
お金を動かすのにリスクが伴うのは、動かす先の「信用」の問題を含むから。
信用するとは、そもそもリスクなのだ。
信用するとは、そもそも関係性の中に生まれるリスクの加減の話だ。



なので、当然ながら、「短い時間」のつきあいでは、信用はしにくい。
「同じ時間」を歩むと、目先の話になるので、競争が生まれ信頼ある関係は築きにくい。
グローバリゼーションの時代の「信用収縮」は、
信用をお金で買おうとする=「短い時間」で利益を生み出そうとする業の果てであり。
世界が「同じ時間」を歩みだしことによる、避けがたい結果である。



今回の世界同時株安の動きを、個人が止めることはできない。
どういう手を打つのがいいのか、専門的には、さっぱりわからない。
しかし、個人的に思うわけである・・・
「信用収縮」が起こっているなら、「信用拡大」に転じるべきだと。
「信用恐慌」だと言うなら、「信用回復」に想いを寄せるべきだと。



そのめたには、手っ取り早く本屋へ行くのがいいと思うわけである。
アマゾンで検索するのではない。
その足で、大きな本屋さんに立つことだ。


本屋さんに行けば・・・打ちのめされる。
自分には、「知らないことがいっぱいある」と。
こんなに多くのジャンルで、
こんなに多くの人たちが、
専門的な勉強をして、
書くという行為に時間を費やしている現実が、本屋には溢れている。




インターネットのような気楽なメディアではない。
出版社を通して、印刷して、金銭のやりとりという面倒くさいことをしてでも、
伝えたいことが、こんなにたくさんあるのだということに対して高揚する。



その本は、どこかのヒトが書いていて、
その本を読む他者が、その先に何千人といる。
その本を書いている時間があって、
その本を、何千人ものヒトが読んでいる時間がある。
本屋には、膨大な時間が詰まっている。
人間の叡智を、物量で、身体で、感じられるのは、本屋だ。
人間の理性的格闘の営々たる時間が、本屋の棚には並べられている。
信用に足りうる社会がそこにはある。



アマゾンでは、そこが感じにくい。
それこそが、リアル店舗の本質的な魅力だ。



本屋の棚を見上げながら、
社会に対する信用を上げることにしよう。
人間を信用するポイントを上昇させよう。
長い目で見たら、正義と悪は、「51対49」位で正義が勝つと信じよう。


なんて考えていたら・・・こんなニュースが配信されていた。
【パリ6日時事】
欧米で金融危機が広がる中、日本企業が米金融機関などの買収・投資に乗り出していることについて、6日付仏紙ルモンドは「サムライの復讐(ふくしゅう)」と題する論文を掲載し、「日本は失われた10年から復活した。巨大なバブル崩壊からも立ち直ることができる証しであり、欧米にも希望を抱かせる」と論じた。
 同紙は「世界でほぼ唯一『サブプライムの毒』を味わわなかったのが日本の銀行だ」と評価。背景には日本が1990年代のバブル崩壊のトラウマ(精神的外傷)を克服できず、リスクの高い投資を慎んだことがあると解説した。
 さらに、最近は中国の経済的奇跡ばかりがもてはやされ、日本は目立たないが、「日本のロボット工学は世界一。研究開発関連予算は国内総生産(GDP)3.3%にも上る」と指摘。「日本の復活を誰も気にしていないが、侮ってはならない」としている。




長い時間で世界を見れは、人間の知は、常に社会を是正している。
違う時間で世間を眺めたら、一歩下がっても、二歩進んでいる。



世界で共通の価値は、「お金=通貨」と「時間」である。
どうせ世界各国の首脳が集まって話すなら、
「お金=通貨」の話だけではなく、
そろそろ「時間」の話をするべきではないかと・・・
本屋の棚を見上げながら思うわけである。

執筆者: 中村修治/へそ社長