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単月売上高前年対比83.0%!電通よ、おまえもか・・・。

2008年10月16日

大変じゃ・・・。
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秋祭りに浮かれている頃。
広告代理店最大手の電通が、先日、9月単月度の売上高を発表した。
それによると全社売上は1307億9000万円となり、前年同月比で83.0%の値にとどまっている。広告業界全体に景気が悪いと言われていたが。あの電通が、ここまで悪いとは、正直ショックだ。北京オリンピック効果の後だから・・・と、言い訳しても・・・惨憺たる結果だ。


既存四大メディアとされる新聞・雑誌・ラジオ・テレビいずれも-8~-15%ほどの規模縮小。一方で、インタラクティブメディアやOOHメディア(Out of Homeメディアのことで、交通広告や屋外広告)などが伸びるなど、確実に潮目が変わったのがわかる。発表資料



マス広告の経費削減は、
効果の見えづらいものに経費を使うほど、
「うちは悠長ではありません」というクライアント側のメッセージである。
言い換えると・・・もっと智恵を出せという叱咤だ。


効果を出すために必要なことは・・・
商品や企業の魅力=差異のポイントを
一番近道で、一番欲しいと感じるだろうユーザーに伝えることだ。
要するに、マーケティングの再点検を求められていると言っていい。


では、インタラクティブメディアやOOHを、マスメディアと上手に連携させる手法を提案できたら、それで広告業界は、この不況を乗り切れるか・・・と、言ったら・・・否だっ。



そんな小手先のマーケティング論で乗り切れるほど、今回の大きな潮目は、甘くないような気がする。私も含めた広告に携わる者達の「虚業」意識に、大きなシフトが起こらないと、この環境変化に最適化するのは、困難な気がする。


「虚業」のままでいると、
商品や企業の表層だけを見て差別化を創造しようとする。
そうすると、広告主導で培われたブランドは、虚構のものになっていく。
表層的な戦術話し繰り返しても、それは、虚構のものであって・・・
「実業」に永続的に効果をもたらすものにはならない。


そういう現実を、
クライアントも、ユーザーも、みんな肌でわかってきたのが現在であり・・・
「実業」の人達は、
「虚業」の人間の言うことをあまり信用していないという訣別が、
ハッキリと起こり出しているのだと受け止めた方が良い。



最近、福岡の美容業界のオーナー達と話す機会が多くある。
そこで出てくる話は、傾聴に値するものがある。
毎日、何百人の顧客と接し、何十人もの従業員を使っている。
その「実業」の現場から出てくる意見は、際だっている。
どこよりも早くインタラクティブメディアを活用しているし、
当たり前のようにOOHもクロスさせている。
遅れているのは、
私達・広告業界=虚業の連中だということがハッキリ良くわかる。
これからは、マスマーケティングではなく、
エリアマーケティングの時代だということが良くわかる。



サービスやブランドの話しを突き詰めていくということは、
店舗や商品や企業の存続価値を突き詰めていくことで・・・
その過程で生まれてくる主体性や熱意こそが、
市場差別化の根本的価値であることに気づかされる。
「実業」の永続的な価値を生むお手伝いをするなら、
「虚業」の我々は、もっと、現場に降りていかなくてはならない。
現場の声を聞く、責任者と話し込む、
「何でやっているか」「何がしたいのか」を突き詰めて行く。



「お客様の共感を獲得する」という聞こえの良い言葉自体が、白々しい。
企画書にそんなことを書く前に・・・
マーケティング提案をしている我々自身が、
「お客様に共感する」ことが大事なのだ。


そうすれば、自ずと・・・
マスが見下していた「看板」等の街メディアが効果的なことがわかってくる。
当然、インターネットに潜り込んでいるユーザーの気持ちに同化できる。
そこに、どんなマスメディアをかぶせれば良いかも見えてくる。


ネットも、街メディアも、マスメディアも駆使する、
実のある「クロスチャネル戦略」を提案したいなら・・・
先ずは、
「虚業」である私達の意識を「実業」の現場にクロスさせないと始まらない。


語弊があると思うが・・・希望を込めて・・・
「アタマでっかちのバカは、マーケティングの現場に要らなくなるっ」
そういう良い時代がやってきているのだと思う。

執筆者: 中村修治/へそ社長