ウィルタンクとキナックス「御朱印帳」トップ > しょーがないじゃ しょーがない > ハイエナのメスには、でかいペニスがあるっ。
しょーがないじゃ しょーがない
「ええじゃないかええじゃないか」の阿波踊り。徳島県の自殺率は、全国一低い。「しょーがないしょーがない」の日本は、先進国の中でも自殺率が最も高い。
「しょーがない」を「ええじゃないか」に切り替えることがヒトの営みであり、それに気づき促すことが本来のマーケティングである。
マス媒体も、広告代理店も、これを放棄している。
しょーがないじゃしょーがない。へそ社長は、しょーがないのが嫌なのである。

ハイエナのメスには、でかいペニスがあるっ。

2008年10月18日

金玉もあるぞぉぉぉぉっ。
zoomin_5_3.jpg


深夜にナショナルジオグラフィックチャンネルを見るのが習慣になっている。
その中でも、動物の生態から学ぶことは多い。
厳しい環境で生き残るそれぞれの戦略に、いろんなヒントを見つけることができる。



先日ハイエナを追いかけたドキュメンタリーを見ていたら改めてびっくり。
ブチハイエナのメスには、疑似ペニスがあるのだそうだ。
ペニスと同等以上のサイズにもなるクリトリスや
その根元にぶら下がる偽陰嚢(中には脂肪の塊が入っている)を持ち、
外見上、オスのそれとほとんど区別がつかないという。
むしろオスのそれより、メスの疑似ペニスの方がご立派らしい。
このように、性別がはっきりしないという迷信から、
中世までのキリスト教では、
神を受け入れたかはっきりしないあいまいな人間の象徴として、
ハイエナが用いられていた。



さらに驚くべきは、
この疑似ペニスを使って、ふつうに排尿し、交尾も行ない・・・
出産の時の産道にもなる。
こういう余計な産道を持っているものだから、
他の動物に比べて長さが2倍あるだけでなく、
非常に急角度のカーブを描いていることによって、出産を困難にさせる。
第一子の半数近くは死産、もしくは出産後まもなく死亡する。
ほとんどの子が正常に生まれるようになるのは2度目の妊娠からだという。



では、なぜ・・・
ハイエナのメスのクリトリスは疑似ペニスになったのか?
種の生存にとって不利な産道が、ハイエナのメスには出現したのか?



いくつかの文献を読んでみると、共通して書いてあるのが・・・
1、ハイエナはメス社会で下位メスより、すべてのオスはより下位にいる。
2、10~15頭程度のクラン(clan)と呼ばれる母系の群れを形成し、共同の巣穴で生活する。
完璧な女性上位の社会を形成しているということ。


3、その社会を形成維持するためには、メスの身体にも「攻撃性を誘発する雄性ホルモン物質」が必要なため・・・ブチハイエナの子は、雌雄ともに子宮の中で高濃度のテストステロン=雄性ホルモン物質を浴びて、メスも雄性化した性器を備えて生まれてくると解説されている。


要は、一番大きな疑似ペニスを持っているメスが、
その群れを支配するにふさわしい能力を持っているというわけである。



そして、そのリーダーであるメスの産道は、どのメスよりも長く、一番出産が困難な状況を保有するメスでもある。しかし、裏返せば、その長い産道を通って生き残った子ハイエナほど生命力が強く、次の群れのリーダーになる資格も有するというわけである。ほんと良く出来ているっ。



ハイエナを戦略的に捉えると、
「死肉をあさったり、他の動物の仕留めた餌を横取りしたり=見境のない、ずるい市場戦略」の例えに良く使われるが、
ハイエナから学ぶべきは、
そのずるさではなく、肉体改造を強いてでも群れを守ろうとする「内発的進化」ではないだろうかと思う。



動物の世界では、市場の外部要因を冷静にアタマで判断することはない。
その環境に合わせて、まず身体が反応する→内発的進化を誘導する、その連続によって、生物は具体的にその姿を、最適なものへと変えてきたのだ。



ハイエナをずるい市場戦略をとるシンボルとして捉えていては・・・
いつまで経っても勝ち負けの話しから抜け出せない。
ハイエナを動物界の「内発的進化」の頂上として捉えると、この不況を乗り切るヒントがあるかも。



自然や、経済の構造的変化という外部要因を一企業がどうすることもできない。
その時に必要なことは、外部要因をアタマで整理することより、
内部の自発的な進化を促進させた方が、
その後の環境変化にも強い組織になれる。



メディアやコンテンツの多様化・細分化が進み、
消費者にとっては、情報過多の環境にある。
こういう時代に、規模の大きな定量調査から生み出される「最大公約数型のマーケティング」は、あまり役に立たない。
むしろ一個人の内発的な意志やセンスに支えられた「最小公倍数型のマーケティング」が功を奏する。



ハイエナマーケティングとは、
「内発的進化を伴う最小公倍数型マーケティング」であると定義してみたい。
そんなことを、ブチハイエナのメスの疑似ペニスを見ながら考えてみた。
深夜に見るナショナルジオグラフィックスは、ほんとタメになる。感謝っ。

執筆者: 中村修治/へそ社長
コメントを投稿





トラックバック

このエントリーのトラックバックURL