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木枯らしピープー♪ミノムシ讃歌。

2008年11月03日

ちちよ、ちちよ、、、
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この季節の風物詩と言えば、ミノムシである。みのもんたは、毎日、嫌というほど見るのに・・・ミノムシは、めっきり見かけなくなった。それもそのはず、各地で絶滅が危惧されて、かれこれ20年近くにもなるのだもの。このミノムシ・・・結構、面白い。



日本で普通見られる代表的なミノムシは、チャミノガとオオミノガの2種である。バラ科やカキノキ科などの果樹の葉を食し、幼虫は摂食後の枯れ葉や枯れ枝に粘性の糸を絡め、袋状の巣を作って枝からぶら下がる。わらで作った雨具「蓑」に形が似ている為に「ミノムシ」と呼ばれるようになった。



そのうちのオオミノガほうが、近年極めて数を減らしていて、かなりの地方で絶滅危惧が話題になった。その原因は,害虫であるミノムシを退治するため1990年頃から中国で大量に放飼された天敵のオオミノガヤドリバエが我が国に侵入したためであると言われている。



オオミノガヤドリバエが木の葉に産んだ卵を,ミノムシが葉と一緒に食べることで寄生が成立する。寄生したヤドリバエの幼虫はミノムシをエサに成長し,やがてハエとなって飛び立つが,ミノムシは食べ尽くされてガになれずに死滅する。
オオミノガヤドリバエは、国外から来て天敵がいないために大繁殖し、それとともにオオミノガは絶滅して、結局、オオミノガ専門の寄生虫であるそのヤドリバエも絶滅するという、共倒れのシナリオを描くと思われていたが・・・

ところがどっこい、
そんな人間の危惧を他所に・・・意外や意外・・・ここ数年、ミノムシは復活を遂げているというのだ。


それは、そのヤドリバエにも、2次的に寄生するコバチの類が現われ、オオミノガの絶滅前に個体数の自然バランスが保たれたのではないかという。
人間の手を加えなくても、豊かな自然環境が、ミノムシの絶滅を救ったというのだ。救ったと言うより、自然の摂理とは、そういうものなのだ、きっと。



実は、ミノムシ自体も、中国由来の史前帰化生物だという説がある。ミノムシも、ヤドリバエと同様に、日本に渡ってきた生物で・・・日本の、害虫として勢力を拡大しながら・・・また、中国からやってきた天敵に絶滅の危機にさらされ・・・豊かな自然環境が、そのバランスを保つために、また新たなサイクルを創りだした。
豊かな自然は、決して犯人捜しなどしないのだっ。
毎朝、毎朝、犯人を血祭りに上げるワイドショーの「みのもんた」に日本人を感じないっ。



ミノムシの中に入っているのはメスで、羽も足もなく、死ぬまで蓑の中で過ごす。一方、ミノムシのオスも、成虫になってやることと言えば・・・飛び回り、そして交尾を終え死んでいくだけ。口が退化していて、えさを取ることもないとある。


この侘びしい生態を知ってか知らすが・・・
古き良き日本人は、中国由来の帰化生物であり、害虫であるミノムシを、季語として愛した。
清少納言は、ミノムシは、「ちちよちちよ」とはかなげに鳴くと書いている。
秋風の吹く頃に戻ってくると約束した父親を呼んで鳴いていると詠んだ。



木枯らしに吹かれるミノムシを見て、身体で感じて・・・愛した。
外国からの犯人も、天敵も、みんな「ひとつの大きな和=大和」の中に取り込んでいく思想が、
本当の大和魂なのではないかと、ミノムシを見ながら思う。

毎朝、毎朝、この日本を憂いて、犯人捜しばかりしていたら、こころに木枯らしが吹くばかりである。
この季節の風物詩は、「みのもんた」より、「ミノムシ」である。

執筆者: 中村修治/へそ社長