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飛行機内では、毎日新聞を読め!

2008年11月24日

できる男は、悩みが多いっ。
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飛行機に乗った時、キャビンアテンダントに新聞を薦められたら・・・
スポーツ新聞が読みたいところだが、
ここは「できるビジネスマン」のフリでもして、
「日本経済新聞」なんかを選んだりすることはないか・・・。
男なら、あると思いますっ。


しかしながら、キャビンアテンダントへの私的な取材結果によると、
機内で日経新聞を読むということは、そのヒトは、
その時間まで日経をチェックしていなかったと判断される。
「できるビジネスマンには、ありえない!」て、ことになるらしい。
※ネタ元は、人気ブロガー・クロマニヨン。

だから機内で新聞を読むなら・・・毎日新聞を読め!



一番後回しに読まれるであろう(私的推測)、毎日新聞をオーダーすると、
「さすが!このヒトは、もうほとんどの新聞には目を通したのね!」となる。
できる男の飛行機に乗ってる時間の実用的な使い方=いろんな情報に目を通すというこなのだ。
「飛行機で日本経済新聞」=できるビジネスマン像の常識は、
実際には、使えない。
我々が描く典型的なイメージには、必ず「実用の穴」があるものだ。



例えば・・・
引越しの際によく見る風景。
新居への搬入作業の前に、
いったん靴下を履き替えてから作業を行うことは、ほぼ常識になったようだ。
引越しの際の汚れた靴下ではなく、
新居に入る時には、まっさらなキレイな靴下で。
ガテン系と呼ばれるこの業界において、
気配りされた良いサービスだと広まった。
しかし、よくよく聞いてみると、このまっさら靴下サービス。
気分だけのものではないらしい。
新しい畳や無垢材が使われた家具に汗をかいた衣服が触れると、
シミとなって残る。
その危険性を回避する実用性があるのだという。
ただのパフォーマンスかと思っていたら、裏には、そんな実用性が。



例えば・・・
某女性向けアダルトグッズ販売の受付コールセンター。
儲かっているものだから、
裏では、凄いシステムと物流が動いてるのだが・・・・
電話の対応は、常に家内制手工業的。
ほんの数人で、受付から発送までやっている、慌ただしい雰囲気を演出する。
女性にとっては、こっそりと注文したいアダルトグッズ。
それを、大企業のように整然と注文を受けられるのも恥ずかしい。
どこかのおばちゃんが事業で始めた感じを
コールセンターの向こうに感じさせるというのは、
そういう女性心理を読んでのことらしい。偉いなぁぁぁぁ。
その顧客管理や物流の部分はシステム化するが、
対応の部分だけは、常にアナログ。
女性にとっては、実に、実用的なコールセンターだ。
整然とマニュアル通りにやればいいというものではない。


日本には、「用の美」という考え方が古くからある。
使われることを目的とした無駄のないフォルム。
そのまじめな美しさを「用の美」と呼ぶなら・・・
さりげなく飛行機の中で、毎日新聞を読むビジネスマン。
実に自然に、新居に入る際に靴下を履き替える引っ越し屋さん。
システムとは無縁な対応の女性アダルトグッズ受注センター。
これらもまた、ビジネスの世界の中で垣間見る「用の美」ではないか。


デコラティブなイメージやパフォーマンスではなく、
必要なモノだけを切り出したときに生まれてくる「引き算のサービス」が、
本質的に「使える付加価値」になる。



キャビンアテンダントに、
いいところを見せたいという余計な思惑が、実に間抜けな結果を招く。
男らしい無限な妄想=頭での考えは、ろくなものではない。


24時間を実用的に使っているビジネスマンは、
その24時間という制約があるからこそ、
頭で「日経新聞」を選ぶのではなく、身体で「毎日新聞」を選んでしまう。
そこが「かっこいい=用の美」なのだ。



現場主義とは、ビジネスの現場には、制約があることを身につけること。
その制約の中から、身体から立ち上がる智恵を見いだすこと。
ビジネスで使える「用の美」とは、そうやって紡ぎ出されていく。

執筆者: 中村修治/へそ社長