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オナニーのススメ。

2009年01月21日

オバマ大統領の素晴らしい就任演説のニュースが流れる中、
敢えてリリー・フランキー(本名:中川雅也(なかがわ まさや)の言葉つにいて言及してみる。

「東京タワー」のヒットで時代の寵児となったが、その才能は、昔から、あらゆる分野で花開いている。昨年は、映画「ぐるりのひと」で、第51回ブルーリボン賞新人賞まで受賞。1963年11月4日生まれと言うから、もう良いおっさんなのに、アイドルとの浮き名を未だに流す。ある意味、オバマ大統領より羨ましいぞリリー・フランキー!


彼の名言集を集めた「リリー・フランキー発言集520選」というサイトが最近、お気に入りである。力の抜けた言葉ばかりなのだが、そこには、マルチに才能を発揮するヒトに必須の能力を発見することができる。これからのビジネス界には、ハイブリッドかつオーバーラップできる能力を持つ人材が必須になる。そんなヒトになるためのお手本が、リリー・フランキーなのではないかと思うのである。

先ずは、序の口。
拝金主義の世の中をリリー・フランキーは、どう斬っていたか・・・。
『ホリエモンとかの金持ちはお金を稼がない人を見るのが好きなんだよね』
『金持ちの人に「お金、ちょうだい」って言ってるんだけど、お金持ちの人は「お金をちょうだい」って言われるのがキライなんだよ』



教育について一言・・・。
『夕方にサイゼリヤ(安いイタリアレストラン)で勉強している小学生の横のほうで、ワインボトルをガブガブ飲むのが好きなんだ』
『4歳ぐらいの子が幼稚園のお受験で必勝ハチマキしてるけど、あんなことしたらバカになるよ』
『幼稚園児は雑菌だらけの砂場をさわって、バンバンにポコチンがはれて、「チン○ミミズに触ったから腫れたんじゃないか」とか言っててほしいよね』
『ポコチンも腫れたことがないような子どもがオトナになって会社からリストラされたら精神的に弱いよ』


ビジネスについてのコメント・・・。
『「コンドームのオカモト」がカンチョー薬最大手の「イチヂク製薬」を買収したっていうけど、オカモトもシモのことは人に任せておけなかったんだろうね』
『コンドームとイチヂク浣腸を一緒に使ってる人は多いんだって。こういうM&Aは大歓迎だよね』


無責任極まりなくて、面白い。教訓もなにもない。ほとんど下ネタ。
たぶん言ったことをすぐに忘れていると思われる。
でも、そのすべてが、なんとなく本質に近いような気がするから不思議だ。


・・・で、本題である。
こういうビジネスブログの場で掲載するのは憚れるのだが。リリー・フランキーの発言には、オナニー=自慰を題材にしたものが多い。発言集の中でも、それらが秀逸なので敢えて転載させていただく。
『オナニーをたくさんやることによって、面白い人間にはなるよね』
『テレビを見てると、なんでもないコマーシャルを見てて急にオナニーをしたくなるんだ』
『40を過ぎるとオトナになったような気がするけど、オナニーばっかりしてるんだよね』
『東大の人は絶対に早漏だよね。勉強中にオナニーしてもすぐに受験勉強に戻れるから』



こんな話しを喜々として語る大人は、一般的に見たらダメな大人だ。大人失格だ。
しかしながら、このオナニー好きのリリー・フランキーこそ・・・
イラストレーター、ライター、エッセイスト、小説家、絵本作家、アートディレクター、デザイナー、ミュージシャン、作詞家、作曲家、構成作家、演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファーなど、マルチな天才なわけである。ハイブリッドで、オーバーラップの権化なわけである。


昨日のオナニーを「名前をつけて保存」したりしない。(特に男性は)
だから、今日。そして、今。またオナニーをしてしまう。
オナニーって、究極の「上書き保存」なのである。(笑)
そう考えると、リリー・フランキーの多種多彩な活動って、
「上書き保存」があってこそ、成立しているのではないかと考える。



「過去のこと」「今日掃き出したこと」に、執着しない。
別フォルダ作って名前をつけて保存しない。
思いついたこと、好奇心にひかかったことを、オナニーをするようにカタチにしていく。
そして、ひとつひとつを大切に名前をつけて保存したりしない。
すぐに次に向かう。次の、オナニー=仕事に、アップデートしていく。
[b]『オナニーをたくさんやることによって、面白い人間にはなるよね』[/b]って、そういう生き方を示している気がするのは、あまりに深読みだろうか。



手前味噌であるが、企画書を書くときの心得として・・・
パソコン内に企画書の書きかけの残骸フォルダを残さないようにしている。
バックアップはとるが、ひとつの企画書を書き上げるには、
常に「上書き保存」で、更新していくことを心がけている。
そうした方が、仕上がるまでの時間が早いし、良い内容のものができる。




日々、ビジネスに関する情報は、多様化し、その量は莫大なものとなる。
そこで、ハイブリッドかつマルチに活躍するためには、
本質を捕まえる哲学・思想の上に、
「上書き保存」で常に情報更新をしていく能力が必要だ。
過去の残骸を検索し、探しているようでは、間に合わない。


本質的なことと、必要なことだけを、ちゃんと上書きして、発信する。
これからのビジネス界で活躍するのに必要な能力は、「上書き保存力」だ。

では、効率的に情報更新ができたら、それは素敵な「上書き保存力」なのか・・・。
そこも、こんなリリー・フランキーのオナニー発言から学びたい。
『オナニーが終わったあとの精神ってものすごくクールだけど、あの精神状態でいられたらポルシェ6台くらい買えるような人になってるよ』
『オナニーが終わったあとだけIT社長みたいにクールなんだ』

頭だけが良いヒトの「上書き保存力」は、
知識・情報の上書きであって、洗練はされているが何か足りない。
実のある「上書き保存力」は、ダメな自分を認識し、ダメな体験の死屍累々をクールに見つめるところから培われる。
リリー・フランキーの「上書き保存力」が、魅力的なのは、情報だけではなく、人生の上書き保存までをしているところではないだろうか。



マルチで活躍するとは、マルチな情報をアップデートしていくだけでは物足りない。
それぞれの分野で生きている人達と交信し、人的活動を有機的に誘発するためには、マルチな人生を軽やかに語れる能力が必要となる。
リリー・フランキーの下ネタ&オナニー発言には、
そういうクリエイティブな真の「上書き保存力」が秘められている。

執筆者: 中村修治/へそ社長