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地球外生命体と遭うための戦略論。

2009年03月09日

宇宙物理学者のスチーブン・ホーキング博士が「地球外生命体」は、存在するだろうと名言したのをご存じだろうか?
日本国内の利権争いのニュースを尻目に、この時期に、宇宙の話をするのも一興だ。

2008年4月21日、NASAの創立50周年記念イベントとして米ジョージ・ワシントン大学で開催されたシンポジウムで、スチーブン・ホーキング博士は、「(宇宙という)新世界で新たな発見を行うのは、街角でマクドナルドやケンタッキーフライドチキンの店を見つける程、容易なことではない」と述べながらも・・・。


「(1)知的生命は存在する、(2)知的生命は存在しない、(3)非知的生命なら存在する、という3択の質問に対して」、「(3)の非知的生命なら存在するだろう、と回答した上で」「(地球上では)単純な生命体は非常に多く見られるのに対して、知的生命体はなかなか見られない」とした上で 「地球で起きたことが、宇宙でも起きた可能性は十分にあるだろう」と見解を示したという。
※ニュース詳細


「非知的生命」ならと限定したところに、ホーキング博士の良識があるのだろうが・・・。
そのニュースに触れた一読者としては、夢の膨らむ発言であったことを覚えている。


この宇宙には、少なく見積もっても1000億個以上の天体を含む銀河が数1000個以上あると言われています。と、と言うことは、単純に考えても、1000億個×1000個の星々が、この宇宙には広がっているということだから、バクテリアのような「非知的生命」なら居てもおかしくない。きっと。ホーキング博士も、そう言ってるから・・・
宇宙に、
生命体が居る確率は、ほぼ100%だ。


では、宇宙人のような知的生命体=文明を持つ星の出現する確率は、どのくらいのものなのだろうか?それを求める有名な方程式が存在しています。
フランク・ドレイクというアメリカの天文学者が、それを算出する方程式を1961年に発表。もう50年にもわたり、「宇宙文明方程式(通称:ドレイクの式)」として、その真偽が語られている。
その式は,次のように表されます。


N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
N :我々の銀河系に存在する地球外文明の数(個)

R*: 銀河系で誕生する恒星の1年当たりの平均の数(個)
fp: それらの恒星が惑星系を持つ確率
ne: その惑星系内で生命体が発生・進化しうる星の数(個)
fl: その惑星で生命が発生・進化する確率
fi: その生命体が知的生命体にまで進化する確率
fc: その生命体が他の異星文明に対して
    コンタクトをとりうるほどの高度な技術を発達させる確率
L : その高度な技術文明がどれほど長続きするかの平均寿命(年)



このいくつかの変数を当て込んで正式に計算している人達がサイトの中にはあるので、ひとつの例を転載する。
Science Air「 (コラム)理科のしくみ_命の住む星」より


(1)R*: 銀河系で誕生する恒星の1年当たりの平均の数
R* は銀河系の恒星の数を銀河の年齢で割ったものになります。銀河系の恒星の数が1500億個で、銀河系の年齢が宇宙の年齢(150億年)とほぼ等しいとすれば、R*=10となります。


(2)fp: それらの恒星が惑星系を持つ確率
地球のような惑星は、太陽と同じくらいの規模の恒星でないと誕生しないという説があります。そのような恒星の誕生する確率を0.05とします。さらに、太 陽が2つ以上あるのではなく、現在のような1つの恒星がある太陽系が生まれる確率を0.1とします。この2つの確率を掛け合わせると、このfpの値は 0.005となります。


(3)ne: その惑星系内で生命体が発生・進化しうる星の数
太陽系と同じように考えると、1です。


(4)fl: その惑星で生命が発生・進化する確率
地球と同じように考えると、これも1です。


(5)fi: その生命体が知的生命体にまで進化する確率
地球と同じように考えると、これもまた1です。


(6)fc: その生命体が他の異星文明に対してコンタクトをとりうるほどの高度な技術を発達させる確率。
知的生命体にまで進化したのであれば、それに見合うだけの技術力もついていると判断し、これも1とします。


(7)L : その高度な技術文明がどれほど長続きするかの平均寿命
いまの地球の現代文明がどれだけ保たれるかは分かりませんが、仮にこの値を1000年としておきましょう。



この計算式の答えは・・・
幅が約10万光年といわれる銀河系に、
「知的生命体の住む星は50個である」。
1千億(以上)分の50が、
知的生命体の居る星に遭遇する確率である。


Science Airのコラムでは、上記のような算出をしているが、いろいろと議論がわかれる。それは、(1)から(6)までの数値については、あまり異論は出ないようなのだが、(7)については、それぞれの学者が、文明や人間を如何に捉えるかによって、数値が異なってくるからである。
(7)が、知的生命体に遭遇する戦略を考える重要項目になる。

例えば、(7)「その高度な技術文明がどれほど長続きするかの平均寿命」は、地球に住む人類であるなら、その歴史は、せいぜい100年。今後、900年以上、この文明以上のくらしを存続させると仮定して、この数字である。そう考えると、1千億(以上)分の50は、非常に楽観的である。


ドレイクの方程式は、曖昧で、その算出された数値に説得力はないと揶揄されているが、この方程式の面白さは、科学者達が、人類をどう見ているかの視点が組み込まれ、その人類への希望や挫折が、「解」として導き出されるところが面白い。
でも、ここで、宇宙人に遭遇するための大事な戦略のひとつが、見えてくる。


知的生命体に遭遇する戦略①
人類の文明を長持ちさせること。
地球が誕生してから46億年、その期間の内、我々人類が、高度な技術文明を維持してきたのは、たった100年。それを、数千年単位で伸ばす手立てを考え、実践していかないと、知的生命体に遭遇することはできないのだ。エネルギーやお金の問題で、各国の紛争や、兵器開発が進んでいる状態では、宇宙人と遭遇する確率は、ますますゼロに近づくというわけだ。



そして、ふたつめの戦略を考える上で重要なのが、同じ銀河系にある知的生命体の住んでいる星の間の「距離」の課題である。もし1000年地球の現状の文明生活が持続されるとしても、1000光年以内の距離の中に、もうひとつの知的生命体の住んでいる星がなくてはいけないわけだ。
銀河系の幅は、10万光年あると言われている。いま地球に届いている銀河系の端にある星の光は、10万年前に発せられたものだ。満天の星空に輝いている星の光は、人類が生まれる遙か前に、発せられた光だ。


・・と言うことは、
知的生命体に遭遇する戦略②
人類が時間との戦いに、先ず勝つこと。
時間の枠を飛び越えるためには、空間を歪めないとダメだ。漫画のような世界になるが、銀河系ひとつの中でも、10万光年という「時間」との戦いを制さないと、宇宙人には逢えない。待つしかない。そして、その膨大な「「時間」との戦いを制してやってきた知的生命体から学ぶことは多い。


映画等では、他の惑星から飛来する「知的生命体」を侵略者として捉える傾向があるが、「時間」を制するという哲学を乗り越えた生命体である。宇宙を眺め続け、その先にある、答えの出そうにもないものに「解」を見つけてやってきた宇宙人である。どう考えたって、地球人にとって悪い相手ではないし、侵略などしに来るはずがないと考えるのが常識だ。
宇宙人は悪者かもしれないというのは、「宇宙の真ん中は地球だ」というのと同じくらい根拠のない、自己中心的な理論である。



まとめてみる。
宇宙に、生き物は 居るのか?
答えは「100%居る」。
宇宙に、知的生命体は、居るのか?
答えは「100%居る」です。

空想でもなんでもなく、地球には、私たちが住んでいる。
宇宙全体から見たら、我々こそ宇宙人であって、紛れもなく存在している。



その人類がとるべき「知的生命体に遭遇する戦略」とは、
「時間」との戦いを制するまで、長く文明を維持しなさいということ。
言い換えると
「人類みんなでよーく考えなさい」である。



宇宙のことを考えると、自民党でも、民主党でも、なんだが目の前の話は、どうでもよくなってくる。
満天の星空を見て国家を考えている政治家が、この国には、何人居るのだろうか?
宇宙人に遭遇するより低い確率でないことを、天に祈る。

執筆者: 中村修治/へそ社長
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