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「女に喰われる男」のマーケティング論。
成年誌「月刊PLAYBOY(日本版)」が2009年1月号で休刊した。
ガツガツしていた若いころにお世話になった男性誌がなくなるのはさびしい。
男にとって、PLAYBOYは、永遠のものだと思っていたが、そうではないらしい。
時代は、変わった。
草食系男子ネタである。
その代わりに、女性誌では昨年・・・
ViVi→「男落としの四十八手」。
With→「スゴイ恋愛技術)」。
MORE→「瞬殺!男のオトシ技」。
2008年non-no 4/5号では、
「男子の「草食化」でモテ基準が変わった!」という特集が組まれている。恋やセックスにがっつかない「草食系の男子」を攻めるには、、「待つな!とにかく行動ある のみ!」「過剰な駆け引きと期待は禁物!」「自分の人間性を 高めるべし!」と、女性側からの積極的な恋愛を薦めている。
「争い事が嫌い」
「居酒屋よりもカフェを好む」
「苦い味より甘い味が好き(スイーツ好き)」
「お肌のスキンケアを欠かさない」
「恋愛に消極的」な、『草食系男子』が急増していて、その男子を落とすためのテクニックが女性誌に特集されているのだ。
Cawaii! 4月号 の 「王道モテテクの正しい使い方!」によると、女性は 狙った草食系男子を「8.2秒見つめる」らしい。これは、肉食獣が草食獣を狙うときの行動そのもの。 遠くから女性に見つめられていると思ったら、「喰われる」ことを覚悟した方がいい。(笑)
言い方は不適切かもしれないが・・・女を食べたい男子より、『女に喰われる男子』が、トレンドだし、もてる。これじゃぁ、「月刊PLAYBOY(日本版)」も、休刊になるわけだ。
近頃の若年男子は、「酒も飲まない」「クルマも要らない」「セックスも要らない」のないないづくしだというニュースを、良く耳にするようになった。「酒」も「クルマ」も、「女性を落とす=食べる」ための武器なのだから、「セックスが要らない」となったら、そんなものを必要としなくなるのは、至極当然である。
私のフィールドである広告業界でも最近言われているのが「若い男はダメだ→女性の方がしっかりしてる」論だ。何をするにしても責任があって、仕事の推進能力が、女性の方が高い。かつ、経済観念もちゃんとしているので、利益も叩き出す。間違いなく短期欲求のハードル設定が、女性の方が高い。すべての欲望の高さが仕事欲と直結するとしたら、「男を愛でる」経済的優位のある女性が増えたということかもしれない。
・・・と、なると、多くのメーカーや流通は、「やっぱり女性市場」だよねという戦略をとる。一番、お金を使う可能性と欲求が高いところだから、当然だ。『女に喰われる男子=草食系男子』のマーケットなんて論外だ・・・。
では、本当に、そうだろうか?
『草食系男子』市場は、無視しておいていいのだろうか?
動物学的に、肉食獣と草食獣を比較すると・・・市場性は、間違いなく草食獣の方が大きい。
草食獣の方が、肉食獣に比べ活動時間が圧倒的に長い。
「食べて身体を大きくすること」と「子孫を1人で多く遺すこと」に智恵が注がれるので、
肉体そのものの多様性が広く、いわゆるファッショナブルな傾向にある。
そうやって考えると、今後の『草食系男子』市場は、ほっておけないと考える。ダイナミックな消費を促進する動きを誘発する起点になる可能性がある。
草食獣が食べるエサは食物繊維が多く、それを消化するために、胃が4つあったり、盲腸が発達していたりするために、内臓の体積が大きくなる。だから、ウシやゾウのように大型の動物が多い。
この事を『草食系男子』に当て嵌めれば、その内向き消費は、大きくなる。不動産や家電の消費の主軸になる可能性がある。
また、草食獣でもシカ科の動物のオスはツノを持ってる。敵対する肉食動物を攻撃するためではなく、仲間同士で争うための武器・・・と、言うことは。『草食系男子』のファッションや趣味の多様化は、際限なく進む可能性がある。
喰う側の論理で女性誌で特集されているが、「喰われる男の市場」が見逃せない。
「喰われる側」は、無自覚に、自分をおいしそうに仕立て上げる。
それを見た「喰う側」は、さらに「喰らいたい欲求」を高める。
マーケットは、いつも「喰われる」が、先で動き出すのだ。
さらに、自然界には、次のような不思議なことがある。
インパラ等の草食系動物は、肉食獣に敢えて見つかっても良いように飛び跳ねる。
食べてくださいと言わんばかりの行動=習性を草食獣が繰り広げることによって、
サバンナという市場は、活気と均衡を与えられているというのだ。
人間界に、ジャニーズ事務所があるのも、これで合点がいく。
テレビでは、今日も喰われる側が、飛び跳ねている。