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『セックス回数が極端に少ない日本人』の真相。

2009年10月15日

ニッポンの性風俗産業の多様化は、世界でも屈指だと言われている。・・・にもかかわらず、日避妊具メーカーのデュレクス社の「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」では、毎年、日本人の年間セックス回数は、極端に少ないと発表される。この矛盾の真相について考えてみた。

2008年4月発表の「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」の調査対象は26か国、2万6032人。
以下は、「週1回以上性生活がある」と答えた人の割合を示したランキング。
1位・ギリシャ87%
2位・ブラジル82%
3位・ロシア80%
4位・中国78%
5位・イタリア・ポーランド76%
7位・マレーシア74%
8位・スイス72%
9位・メキシコ・スペイン・南アフリカ71%
12位・フランス・オーストリア70%
14位・ドイツ・インド68%
16位・タイ65%
17位・オランダ・ニュージーランド63%
19位・香港・シンガポール62%
21位・オーストラリア60%
22位・カナダ59%
23位・イギリス55%
24位・アメリカ・ナイジェリア53%
[b]26位・日本34% [/b]
日本は、最下位である。
ちなみに、「性生活満足度」について「満足している」と回答したのが世界平均で44%に対し、日本は15%、中国は13%。 これらを総合すると、中国は性生活の回数は多い(週に1回以上が78%)が満足度は低く(13%)、日本は性生活の回数も少なく(週に1回以上が 34%)、満足度も低い(15%)となる。



この数字だけを見ると、日本人は、「セックスをしない国民」「セックスが嫌いな国民」となるのだが・・・。実のところは、そうではない。


「セックスパートナーを換え易い日本人」というコラムには、2004年の統計を下記のようにまとめているので紹介させていただく。


日本人はセックスする相手を換え易い。
「これまでに何人の相手と肉体関係を持ったか?」というアンケートでは、日本は12.7人という数値を記録した。これは中国・ブラジルに次いで世界41ヶ国中、第3位である。日本人は世界的に見て極度にセックスをしない国民であるにも関わらず、セックスパートナーの人数は非常に多い。これはセックスする相手を頻繁に換えている事を意味する。


では日本人は、どれくらいセックスパートナーを変更し易いのだろうか。ここでは『1年間のセックス回数÷今までセックスした人数』という数値を指標にしてみる事にする。この数値が小さい程、少ないセックス回数で相手を換えてしまう事を意味する。
以下は主な先進国と、日本同様にセックス頻度が低いシンガポール、そして世界平均との比較である。


日本……3.6
※セックス3.6回毎に、パートナーを換えている。
アメリカ……10.8
イギリス……11.6
フランス……16.7
ドイツ……15.6
シンガポール……13.6
世界平均……9.8


「セックス回数自体が少なければ、この数値が低くなってしまうのは当然じゃないか」と思う人もいるだろうが、同じくセックス回数が少ないシンガポールは肉体関係を持った人数も少なく、結果として世界平均よりも高い数値が出ているのである。
日本人はセックス回数は少ないのに、肉体関係を持つ人数は多い。
これはセックスする相手を頻繁に換えている事を意味する。
資料 セックスパートナーを換え易い日本人より


心当たりのある人達は、多いのではないだうか・・・。



ちなみに、こんな記事が今年の夏に流れた。

中国人が選ぶ「世界一エッチな国民」ダントツで日本
性に関して開放路線に向かっているといわれている中国だが、道徳的にも法律的にも厳しい規制があるため、性の知識を得るための手段は限られているとい う。その限られた手段のひとつが、インターネットや海賊版DVDで観る日本産のAV(アダルトビデオ)であり、日本のAV女優は中国大手検索サイトの上位 にランキングされるほど注目の的であるといわれている。

一方、規制があるがゆえに、なおさら中国人には刺激が強い日本のアダルト文化は、 しばしば「変態文化」と揶揄され、日本人そのものを「変態」と見なす向きも少なくない。中国三大都市(北京・上海・広州)で行われた「一番エッチな国民が いる国はどこですか?」のアンケートも、その現状を如実に表す結果となっている。
これによると、エッチな国民ナンバーワンは、「日本国民」。前回同様、2位以下を大きく引き離してのダントツであり、さらなる上昇傾向まで見られる。


世界で4番目にセックスをしている国であり、世界一セックスに満足していない国である中国から見たときに、「日本国民」は、世界一エッチなのである。

実際に、日本のアダルトビデオの内容の多種多様さは、世界一であると言われている。ラブホテルに、ソープランドに、デリヘルに、耳かきヘルスまで・・・日本の性風俗産業の多様性は、外国の方々がびっくりするほどであるらしい。


性の対象を目まぐるしく換えて「快楽」を追求する。その結果が、「性風俗産業の多様化=別に、セックス(本番)をしなくてもいい」環境を創り出していることがわかる。
日本人の多くは、セックスをコミュニケーション手段ではなく、快楽を得るための「消費」の対象としているのだ。



では、なぜ日本は世界最高の性風俗になったのだろうか?何が、セックスを「消費」の対象とする文化を築きあげたのだろうか?

17世紀の江戸時代に遡る。
その頃の江戸は、人口100万人を突破し、世界最大の都市となが、幕府の役人(御家人・旗本など)と江戸造成の労働者などが集中。女性の極端に少ない都市だったらしい。男女比はなんと7対3。これを憂慮した幕府は、治安維持のために「遊郭」を設置。これに続けとばかりに、「岡場所」と呼ばれる違法風俗地帯が数多くできて行った。
その後、庶民向けの性風俗は、文化の成熟と共にさらに多様化。江戸時代270年という歴史のなかで、世界でも類をみない「性風俗」が発展していったらしい。

戦後日本の高度成長期も同じ。地方の農村部から若者が大量に流入、70年代まで、男女比はいっこうに改善されなかったので、性風俗は必要不可欠なものとなった。世界第2位の経済大国の労働者たちを慰撫する性風俗が花開いていったのだ。
性風俗が多様化するからこそ、優秀な男を大量に集めることができた=都市を飛躍的に発展させることができた。と言うわけだ。セックスが消費の対象になっていくのと正比例するように、都市は短期間に発展し、日本は「消費大国」の道を歩み続けたわけだ。
参考 DICE「東京の繁栄を支えた”性風俗”」より


「消費大国」の道を歩んでいる内の、性風俗の多様化は、それなりの効力がある。「別に、セックス(本番)をしなくてもいい」環境は、成長を支える論拠ともなる。


しかし、右肩上がり経済成長は、止まった。最近の若者が、ラブホテルにも、風俗にも行かず・・・セックスを貪らない傾向に走るのは、「消費大国」病への警鐘である気がする。右肩上がりを夢見ることができない世代にとって、「セックスは、コミュニケーションでもなく、快楽でもなく、リスクなのである」。そうなると、今後「性風俗大国・日本」は、「自慰大国・日本」の道を歩むことになる。

「セックス産業が日本のGDPを支えているんだ」なんて言うオヤジの説経は、そろそろ通用しなくなると思った方が良い。






執筆者: 中村修治/へそ社長