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町工場芸人を誉めるっ。
たちあがれ日本って・・・ライスの小の大盛りみたいなもんです。
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先日、夜遅く帰宅すると・・・中学3年生の娘と妻が仲良くテレビに首ったけ。何を見ているかと言えば、バラエティ番組「アメトーク」の最近の名物企画『町工場芸人』だった。
この面白さって何だろう?そこには、バラエティ番組の枠を越えた何かがある。
テレビ離れ、クルマ離れ、読書離れ、酒離れ、新聞離れ、タバコ離れ、旅行離れ、活字離れ、理系離れ、プロ野球離れ、恋愛離れ、雑誌離れ、CD離れ、映画離れ、ゲーセン離れ、パチンコ離れ、腕時計離れ、スポーツ離れ、献血離れ、セックス離れ、日本酒離れ、寿司にわさび、おでんにからし離れ・・・若者の○○離れのニュースは、資本主義のヒエラルキーに毒されたおっさん達の「昔は良かった」が下敷きになっている。若者達の現場を肯定することもせずに、楽な否定論を繰り出す。その一方的な○○離れの議論は、不毛である。
そんな不毛なニュースの一方で、この『町工場芸人』は、生まれた。町工場に勤めていた経験のある芸人達が主役のバラエティ番組なのだが、見ようによっては、良質なドキュメンタリーであり、NHK顔負けの教育番組にもなっている。近頃の若者は・・・なんて、ステロタイプに嘆くおっさん達は、ぜひ視聴をお薦めする。
『町工場芸人』は、アメトークの芸人持ち込みプレゼン大会にてU字工事の2人がプレゼンして採用された企画。出演者はU字工事、中川家・剛、ロッチ・中岡、ピース・綾部、モンスターエンジン・西森、Wコロン・ねづっちの面々・・・。芸人として食えるようになるまで働いていた町工場で何を担当していた、どんな工場で働いていたかを、おもしろおかしく紹介するという地味な内容であるのだが、登場するすべての芸人が面白い。アメトークのシリーズの中でも、ここまで全員が面白いというのは希有である。
U字工事の2人は、マグネシウム製品の研磨・バリ取りを。
ロッチ・中岡は、車のエンジンを掛ける為のリングギアを。
モンスターエンジンの西森は、リテーナープレートの製造を。
ピースの綾部は、椅子工場でスタッキングチェアーなどのガタを取る作業を・・・。
専門用語で良くわからないのだが、それを伝える姿は、喜々としている。手作業へのこだわりやプライドが、そこからは伝わる。その他にも、昼休みの外国人労働者とのキャッチボールの話や正午になったら食堂にダッシュする話などなど、ペーソス溢れる現場が再現される。
きっと『町工場芸人』の視聴者は、「町工場」の現場に輝くものを見つけ出しているはずだし、「汚い、きつい」という先入観も変容させているはずだ。
現場仕事と若者の距離感を、○○離れと揶揄するのではなく、その間を「芸人達」が喜々として埋めている。希望的観測ではあるけれど、「町工場」への就職希望者が、少しは増加するのではないかと思う。若者達に「仕事とは何か」を考える切っ掛けを与えているのは間違いない。
小関智宏さんの「仕事が人をつくる」(岩波新書)には、インタビュー対象である職人さんたちを見つめてこう記されている。
『生き方として器用に立ちまわれない人たちが、その手先から、社会には欠かせないさまざまなものを作り続けている。こんなケチな仕事、こんなつまらぬ仕事 と、わが身を呪いながらも、いざそのものに向き合えば精魂を込めてしまう。それが多くの職人たちの性(さが)だろう。』
生き方が器用でもなく、法律なんかに守られこともなく、「仕事」で我が身を守る現場から、夢を見て芸人と旅だった人間達が、まだ、その現場に残り輝く人達を描き出す。職人の性(さが)、芸人の性(さが)に、拍手喝采である。毎日を生きていくという「現場」を直視できれば、「○○離れ」なんて無責任な議論は生まれてこないはずだ。
今日、4月10日。平沼赳夫元経済産業相、与謝野馨元財務相ら5人の衆参両院議員による新党「たちあがれ日本」が旗揚げするらしい。民主、自民両党 の批判票の受け皿となる「第三極」を目指すらしいが・・・。『町工場芸人』から感じることのできる職人の性(さが)、芸人の性(さが)が、こんなにも輝いているのに・・・政治家の性(さが)って、どうしてこんなにも痛いのであろうか。
これって若者の○○離れの議論と何ら変わらない。暮らしの現場に居る我々は、少なくとも、立ち上がって働いている。こんなケチな仕事、こんなつまらぬ仕事 と、わが身を呪いながらも、いざそのものに向き合えば精魂を込めて・・・毎日を暮らしていのである。そんな現場に、政治家は立ち上がって欲しいのである。『町工場芸人』がこの世に受け入れられる現在の精神的土壌も知らずに・・・「たちあがれ日本」である。そんなことをいつまでも言っているから、若者の政治離れは、止まらないのである。
町工場芸人であるWコロン・ねづっち風に整えますと・・・
新党・たちあがれ日本のこれからとかけまして、
落語家ととく
そのこころは・・・
センス(扇子)がなければうまくいかないでしょう。