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暇をもてあました神々の薬物撲滅キャンペーンっ。

2010年04月22日

民が薬物で苦しむ姿は見たくない!手を出すな!肝に銘じよ!
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「ダメ。ゼッタイ。」のキャッチコピーでお馴染みの薬物撲滅キャンペーンも・・・大阪のセンスでやるとこうなるわけだ。今月初旬から展開されている大阪府の薬物乱防止を訴えるポスターがすごいことになっていると評判である。

アイドルのニコパチ写真で「ダメ。ゼッタイ。」が定番の薬物撲滅キャンペーン。
それが、いま大阪では、こんなことになっている。
※ニュース参考「ひろぶろ」


キャッチコピーは、「神々の怒り。」
キャンペーンタイトルは、「暇をもてあました神々の薬物撲滅キャンペーン」。
「民が薬物で苦しむ姿は見たくない!手を出すな!肝に銘じよ!」である。

このポスターが、大阪の中・高・専門学校・大学には貼られて、注意喚起が行われているのである。
やっちゃってくれてます大阪!素敵です大阪!
社団法人大阪府薬剤師会と株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーが共同で薬物乱用防止を訴えるために、いま話題のモンスターエンジンを起用したわけだが・・・。


モンスターエンジンを知らない先生達にとっては、たぶん理解できない代物だろう。
さらに、登場するのは「神々」である。
それも、半裸に黒いスパッツで「暇をもてあました遊び」である。
宗教系の学校は、このポスターを貼るかどうか、もめたことが容易に想像できる。

でも、やっちゃったわけである。ここらへんが大阪ならでは・・・。合理で考えたら絶対に無い選択である。東京や保守的な地方では、それこそ「ダメ。ゼッタイ。」である。


しかし、薬物撲滅の啓発ができたかどうかはさておいて、インパクトは大きい。従来のアイドルのニコパチポスターより、認知は上がったことは間違いない。さらに、こうやって口コミも拡がっている。費用対効果抜群である。


この大阪の・・・
いうてもうた。
やってもうた。
コミュニケーションには、この日本の閉塞感を一挙に突破するヒントがある気がする。


「いうてもうた」から、なんとかかんとかする。
「やってもうた」からには、ええほうにもっていく。
いまの日本の政権には、そういう逞しい自浄能力が絶対に欠けている。


そこで、鳩山首相に、参考にしてもらいたいのが「よしもと新喜劇」である。
その舞台の作り込み方は、実は、こんな具合である。
参考「わんさかの女将になるまで」より


「よしもと新喜劇」の《本番を迎えるまでの通し稽古》は、約3回で終わる。
一回目が《台本読み》。
二回目が、その後すぐに始まる《立ち稽古》←一応、台本通り。
・・・で、《立ち稽古》終了後、三回目に向けて《手直し》が始まる。

しかし、この台本には、いわゆるギャグは、満載されていない。ストーリーの筋だけが記載されているシンプルなものらしい。
その台本や稽古の様子を原文ママで転載させていただくと・・・

今から言う表現が、正しいか正しくないかは分かりませんが《うどん》に例えると、最初のできたてホヤホヤの台本は《素うどん》(※作家の先生方、失礼しました…)。
それが三回目の立ち稽古を迎えるまでの間に(真剣に笑いを生み出そうとする)師匠方、ベテランさん、兄さん姉さん、時には若手によって、いろんなトッピングが加わり《特製デラックスうどん》に変わるんです!
もちろん大体のあらすじは変えません。劇中の会話を,その時、出演されてる役者さんにあわせたギャグで膨らまして行くのです。大層に書きましたが、大層な事ですよ!
でもね〜。
さすが皆さん、慣れてはるというか、手際が良く《ツーカー》なやりとり?で、着々と本番用の芝居に仕上げていかれるんですよ!
ほんの20〜30分くらいですかね〜?
で《三回目の稽古》が、何事もなく終了すると「では明日から一週間、宜しくお願いしまーす!」解散…。って感じになります。


「よしもと新喜劇」は、至極シンプルな台本に、各々の芸人達の「いうてもうた。」「やってもうた。」が、積み重なって一週間の舞台になっているわけである。


誰を日本の首相にしたいかなんてアンケートをやると、大抵ランキングの上位には、よしもとの芸人達が顔を連ねる。それは、有名だから・・・面白いから・・・の以前に、「逞しい」コミュニケーション能力を感じているからだと思う。


「いうてもうた」から、なんとかかんとかする。
「やってもうた」からには、ええほうにもっていく。
現場から生まれてくる「逞しい」コミュニケーション能力こそ、時代を動かす力である気がする。


だから・・・『暇をもてあました神々の薬物撲滅キャンペーン』をやってかましている大阪から生まれた橋下徹知事を代表に発足した地域政党「大阪維新の会」の設立には、少し期待をしてもいいのではないかと思うわけである。
そして、地域から国家に対して「ダメ。ゼッタイ。」と言い続けて欲しいわけである。

執筆者: へそ社長