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『身も蓋もない仕事の法則』。

2010年05月21日

身も蓋もない保健の授業。
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出口の見えない不況である。建前ばかりで議論を続けても、何も見えてこない。客観的なデータをいくら集めたって、明日やるべき手は浮かばない。こういう時だからこそ『身も蓋もない』ことって大切なのではないだろうか?

『身も蓋もない』とは、表現が露骨過ぎて、情緒も含蓄もない。直接過ぎて、話の続けようがないことを意味する慣用句である。話の続けようがないくらい表現が露骨なので、それを聞いて腑に落ちたら「やるしかない」のである。『身も蓋もない』話は、嫌われる場合も多いが、実行力を伴うというメリットも生む。ウジウジ悩んでないで、即実行!不況の突破口は、『身も蓋もない』話=極論からこじ開けられるのだ。

おもしろいサイトがある。「極論を楽しむ」というテーマで展開されている「分裂勘違い君劇場」である。「ブログでは偉そうなことを言っているが、生活水準は低い。100円ショップと格安スーパーの常連。たいてい自炊?しています。」とプロフィールで語るサイトの主の次の発言に諸手を挙げて賛同する。


日本経済の将来は暗いの明るいの、財政政策がどーたら、中国やインドに追いつかれるだの、国際競争力がどーたらという議論がありますが、経済にとってもっ とも重要なのは、貿易収支でもなければ国際競争力でもなければ、少子化や高齢化ですらありません。経済にとって最も重要なのは、つまるところ「生産性」です。すなわち、単位時間あたりの、価値生産の分量が最終的に経済を決定するのです。共産主義国家がのきなみ没落したのは、価値の創造ではなく、価値の分配 ばかりやっていたからです。一時期、中南米の経済が悲惨な状態に陥ったのは、価値の創造をおろそかにして、分配ばかりに力を入れたからです。日本の将来も、結局は、いかにして、国民国家のエネルギーを、不毛な価値の分配ゲームで消耗させずに、みんなのエネルギーを価値創造に向かうような流れに持って行くかにかかっていると思うのです。
※分裂勘違い君劇場より

不毛の価値の分配ゲームの成れの果てが現在である。ひとりひとりの生産性をいかに上げるかが課題であるなら、『身も蓋もない』話=極論も厭わないという姿勢に惹かれる。その人気記事ののひとつが「身も蓋もない仕事の法則」である。ぜひ、一読いただきたい。
その中のいくつかをピックアップして、少し解説させていただく。


「単なる知り合い」と「人脈」は全くの別物である。

人脈とは、自分のことを高く評価してくれる権力者のことである。
役に立たない知り合いなど意味がない。確かに。裏返して読むと、ホントにすばらしい権力者と人脈を築くためには、何にもまして、自分を磨かなくてはならない。「個の生産性」が高い人間ほど、有力な人脈を築く。単なる知り合いのネットワークだけが広い人達は、概して自分磨きを怠っているものだ。


20代の時にあちこちに恩を売りまくっておけ。

そいつらはいろんな組織で成長して権力を握り、30代半ばには、強力な人脈になる。

人脈作りの第一歩は、若いときの苦労である。若いときの、無償の働きにかかっている。若いときから、経済合理で人を判断するような奴たちに、すばらしい人脈は築けない。


客観的なビジネスプランはたいてい役に立たない。
自分の熱い主観を企画書にぶち込め。

誰が責任者か。誰が腹を決めているのか。事業や企画の実行のためには、まず、それが大事である。みんなの意見を集約したような、誰に責任があるかわからないような企画は、態は良いが、あまり実行力を持たない。思いこみや主観こそが、企画の命である。間違いない。


「好きなことをやる」ことではなく、
「やりたくないことをやらない」ことを優先しろ。

会社で好きなことをやることは、よほどの権力を握らない限り難しい。・・・であるなら、「やりたくないことをやらない」ことに注力することは大事である。自分が一番働きやすい環境を創造できる能力こそ、「できるビジネスマン」に必須である。良い意味で「我が儘」を通す環境をいかに創るかが、手腕である。「好きなことをやる」を貫くと、周囲からはタダの我が儘にしか見えない。しかし、「やりたくないことをやらない」ことを優先していくと、自然と良い意味での「我が儘」を通す環境ができあがる。


こうして読むと・・・分裂勘違い君の「身も蓋もない仕事の法則」は、決して極論ではない。素晴らしいビジネスノウハウである。
『身も蓋もない』って、建前で塗り固められた壁を崩すことだ。
そうすると、「本質」が現れてくる。

企業の生産性や個人の生産性を上げるためには、本質の論争が大切である。「そもそもねー」という的を射たコミュニケーションを切り出す勇気と、その熟考の時間が、この不況を乗り超えるためには、必要なのだ。

執筆者: へそ社長